IoT/DX社会の進歩と「校正」

大阪大学 産業科学研究所 助教 鶴田修一

 

 

「校正」とは何か。

 

品質保証には欠かせない「校正」。

校正は使用している計測器が正しく測定できているかを確認すること。

実機と標準器の値を比較することでずれを把握します。

 

さらにこの「校正」は、校正する標準が国家標準と紐づいて確保されていること、つまり「トレーサビリティ」の確保によって、適正に校正されているかの証明が可能になります。

 

 

成長が著しいIoT市場と課題

 

世界のIoTデバイス数は2016年 173億台から2020年には253億台へと拡大しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。

中でも医療や自動車分野でのIoTサービスの高成長が見込まれています。

 

一方でこの基盤となる医療や自動車等へのIoT機器や計測機器のセンサは微小な変化を検出する必要があり、これらのデータの信頼性を確保することが課題の一つとなっています。

 

また、現在の電気校正のスキームは、ケーブルで物理接続することによる校正及びトレーサビリティを確保しています。

 

つまり、物理接続によってトレーサビリティを確保している以上、この高成長するIoT社会の進歩に伴うセンサの数に対応出来ないことも大きな課題の一つです。

 

 

我々の挑戦

 

そこで我々はこの課題を解決するべく、新しい電気校正スキームの研究開発を行っています。

手軽なヘルスケア、未来のモビリティ等のIoTサービスの基盤となる、IoT機器や計測機器の信頼性を確保するワイヤレス機器校正ネットワークの構築です。

 

新しいこの電気校正スキームを創出することで、医療、研究所、工場等に配置されたIoT機器にリアルタイムで校正された標準電圧を提供することができるようになることを目指しています。

 

 

 

 

 

製品を使う人には見えない信頼性を確保する、「校正」は品質管理において重要です。急速に発展しているIoT/DX社会に求められる信頼性の確保に対応できるこれからの「電気校正」へ、挑戦していきます。

 

 

 

 

用語について

「校正」定義 JIS Z 8103より

【計器または測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業】

 

「トレーサビリティ」定義 JIS Z 8103より

【不確かさがすべて表記された切れ目のない比較の連鎖によって、決められた基準に結びつけられ得る測定結果又は標準の値の性質。基準は通常、国家標準又は国際標準である。】

 

 

本研究は、NEDO 事業 /IoT社会実現のための革新的センシング技術開発に採択され、助成を受けたものです。

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