一般的なオシロスコープ(ベンチトップ・スタンドアローン)は本体にディスプレイや操作ボタンなどが付いていますが、PCベースオシロスコープ(USBオシロスコープ)にはディスプレイや操作ボタンは付いておらずDUTと接続する為のBNCなどのコネクタのみが付いています。
操作はパソコンからUSBケーブルなどで接続してパソコン画面、キーボード、マウスで行います。
ここからはそんなPCベースオシロスコープ(USBオシロスコープ)のメリットをご紹介していきます。
一般的なベンチトップオシロスコープでもPCから操作をするニーズは多くあるのですが、PCで操作するためのアプリケーションソフトウェアが「使いづらい」「物足りない」といったお声をよく聞きます。
メーカーやモデルにもよりますが、確かに下記のような製品も多くあります。
・オシロ本体では操作、設定が出来るのにアプリ経由だと出来る事が少ない
・動作が遅い フリーズする
・データ保存形式(ファイル形式)が限定的
・日本語に対応していない
このようなイメージがあるのでPCベースオシロのアプリケーションソフトにも心配や抵抗がある人が多くいるように感じます。
しかし PCベースオシロのPicoScopeのソフトウェアは PCで操作することを前提に作られているのでとても優秀です。
メジャー機能や解析機能、演算機能も豊富に用意されており、安定して動作しますのでストレスフリーで計測作業が可能です。
タイムラグもほとんどありません。
もちろん日本語にも対応しています。
オシロスコープで取ったデータをUSBに保存してからPCに移して処理する人は多いでしょう。
そんな人にも最初からPCベースのオシロを使えば手間を1つ減らすことができます。
先にふれたようにデータ保存形式も色々対応しているので計測 → 処理 をスムーズに行えます。
計測器のソフトウェアはWindowsのみにしか対応していないものが非常に多いです。
しかしPCベースオシロスコープのPicoScopeはWindowsの他にもMacやLinux、ラズパイなどマルチに対応が可能です。
PCベースオシロのPicoScopeはクオリティの高いソフトウェアの最新版をいつでもHPから無償ダウンロードが可能です。
稀に「PCベースのオシロはライセンス料を払い続けないといけない」や「メーカーのサポートが終了したら使えなくなる」と思われている方もいますが
PicoScopeのソフトウェアはインストールアプリ(ネイティブなアプリ)なので最新版、または使い慣れたソフトウェアを無償で継続的に使用することが可能です。
新しいオシロスコープを導入すると操作方法やユーザーインターフェースが変わり、それに対応するのが1つのタスクとして発生してしまいます。
PiCOSCOPEのソフトウェアは統一されたユーザーインターフェースとなっています。
ですので新しい機種を導入しても、急遽別の部署からオシロスコープを借りても使い慣れたいつものU/Iでオシロスコープを使用できます。
(バージョンにより変更は有)
最も小さいモデルで13cm× 10㎝ × 1.8cmで 200g以下です。
電卓くらいのサイズですので場所を取らず、バッグのすきまにも入るので出張などにも簡単に持っていけます。
電源はUSB供給なので ACアダプタも必要なく PCさえあれば高性能なオシロスコープをどこでも使用可能です。
10MHzのローエンド機種からGHz帯域や16bitのハイエンド製品までラインナップがありますが そのいずれもが他社製品と比較して低コストで導入が可能です。
わざわざ高性能なPCを用意する必要もありません
以上、PCベースオシロスコープ PicoScopeのおすすめポイントでした。
PicoScopeはイギリスのメーカーですが日本国内はヤマト科学株式会社が代理店として販売・サポートしています。
操作や機種選定に関する技術的なサポートから修理、校正まで対応していますので安心して使用頂けます。
オシロスコープを選ぶ際に最初に決めるべきポイントです。
何Hzの機種を選べばよいか分からに人は下記を目安にしてください。
周波数帯域の早見表についての解説は下記をご参照ください。
オシロスコープの縦軸(電圧軸)の細かさです。
bit数の大きい方が電圧の変化を細かく計測(表現)出来ます。
定規(ものさし)で例えると低分解能な定規は1cmきざみの目盛しかなく、高分解能の定規は 1mmきざみの目盛があるような感じです。
ざっくりですが
8bit : 画面の縦いっぱいを約250分割(きざみ)にして電圧を表現
10bit : 画面の縦いっぱいを約1000分割(きざみ)にして電圧を表現
12bit : 画面の縦いっぱいを約4000分割(きざみ)にして電圧を表現
14bit : 画面の縦いっぱいを約16000分割(きざみ)にして電圧を表現
16bit : 画面の縦いっぱいを約60000分割(きざみ)にして電圧を表現
ただし 表の中のbit数が可変出来るモデルに関しては分解能を上げると、周波数帯域 または使用できるch数が減少するというトレードオフの関係になります。
また、分解能を上げる方法として「サンプルポイントを平均化して計算で分解能を上げる方法」もあります。
これはADコンバータの性能ではなく、ソフトウェア的に分解能を上げる方法で、上記の表からさらに高分解能化することも可能です。
「ハイレゾ」や「エンハンスド」などと呼ばれる機能です。
詳しくは下記を参照ください。
ADコンバータの分解能とハイレゾモード、アベレージングの違い
どれだけ長い波形を取り込むことが出来るか? というメモリの容量ですが、実用上は「どれだけ長い時間 サンプル速度を落とさずに取り込むことが出来るか?」という方が近いです。
オシロスコープは長い時間の波形を取り込もうとするとサンプル速度を落として波形を取り込みます。
その為、気付かないうちにサンプル速度が低下している。という事がよくあります。
ちなみにPicoScopeは簡単に サンプル速度を優先するのか?取り込み時間を優先するのか?を決めれる設定があるので便利です。
その他 入門者向けオシロスコープを選ぶ際に重要なポイントは下記でも解説しています。
計測器検索.com ではオシロスコープ以外にも 色々な計測器を「必要なスペック」を入力する事で簡単に検索が可能です。
複数のメーカーから選べるのでメーカー名を知らなくても、新製品を知らなくても簡単に検索できるので機種選定の効率を大幅にアップできます。
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