計測器メーカー OWON(オウオン)から発売された新製品のFDS1000の評価をしてみます。
【目次】
FDS1000はいくつもの計測器の機能を1台に集約したマルチファンクション計測器です。
FDS1000には下記 機能が含まれています。
・100MHz 2ch オシロスコープ
・50MHz 2ch ファンクションジェネレータ
・4.5桁 デジタルマルチメータ
・15V 3A 15W 2ch 直流電源
「とても良い」です。
OWONの計測器はかなり価格が安いことで有名です。
以前の計測器は・・・な物も正直あったので 実はあまり期待していなかったのですが 良い意味で裏切られました。
メーカーとして技術レベルが上がっているのでしょう。
なんといっても操作性&ユーザーインターフェース!
複合計測器は複数の機能を1つの筐体にまとめているので、ボタンが共通になって階層が深くなったり、反対にめちゃくちゃボタンが多くて覚えられなかったり・・・
ですがFDS1000は 絶妙なU/Iのデザインで 本当に迷わず使えます。
ハードボタン、タッチディスプレイメニュー 共に、オシロ、FG、DMM、電源 の操作エリアをはっきりと分けていて、且つ 必要最低限のハードボタンも配置しています。
各ファンクション共通で使用するハードボタンは各数値を変更するユニバーサルつまみくらい。
大型ディスプレイに各ファンクションメニューを表示出来るので 基本的な設定メニューは ほぼ第1階層で表示しています。
階層が浅いので どこを触るべきか一目で理解できます。
ディスプレイに表示される各ファンクションの設定メニューのデザインが統一されているので ファンクションが変わっても直感的に操作が可能です。
独立した計測器よりも使いやすいとすら思います。
オシロスコープで縦軸や横軸を変更する場合は 個人的にはハードボタン(ロータリーノブ)をカチカチ回す方がしっくりきます。
オシロファンクションではハードボタンのエリアを大きく取っている所が使い易い!!
これらの理由でFDS1000は多機能でも各設定や操作が使いやすいのではないかと思います。
また 操作以外の部分も良い所はたくさんあります。
メジャー機能では項目ごとに説明があったり、演算の設定画面もすごくシンプルです。
FFTやXYレコーダーなどの計測機能もあり、ワンタッチで設定可能。
オシロとFGが入っているのでFRA機能(ボード線図)までこれ1台で可能です。
部品の周波数特性を見たい時など とても便利です。
直流電源の出力も安定。
Androidベースの計測器なのでデータ保存も 呼び出しも超簡単です。
万が一 操作や目的の機能が分からなくなっても 計測器内でマニュアルを確認したり、検索したり出来るのもすごく便利です。
作業手順書などのドキュメントを入れておけば確認しながらの作業も可能です。
あと当たり前ですが、タッチディスプレイもちゃんと動きます。
品質の悪いタッチディスプレイの計測器は本当にストレスが溜まります。
FDS1000は全然大丈夫です。
ハードボタンのランプが暗い!
ディスプレイのソフトメニューがOFFになると 電源やFGで出力がONなのかOFFなのかが分かり辛い。
メーカーにクレームを入れたところすぐに対応。
なんと既に対策済みで今後出荷される製品は明るくなっているそうです。
このスピード感は好印象。
その他は 共通のユニバーサルノブで値を変更する場合のコントロールが少し難しい。
細かく調整したい場合はタッチディスプレイの方が使い易いです。
まあ、敢えて出しましたがそこまで気になるレベルではないです。
税抜定価 ¥270,000- です。
OWONにしては高い印象です。
が、よく考えると 2chのオシロ、FG、直流安定化電源と 1chのマルチメータが入っているとなるとやはり安いのでしょう。
50MHz 2chのFGとか 特に高いですからね。
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